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2024/05/10
苫小牧プラ・ファクトリー 新事業に着手

苫小牧プラ・ファクトリーが、漁網リサイクルに続く新たな事業『漁網用ロープのリサイクルフロー構築を目的とした技術開発』に着手することとなりました。
この新事業は産業廃棄物処理における新たな技術開発として、公益財団法人 産業廃棄物処理事業振興財団の『産業廃棄物処理助成』の対象事業に選定され、助成金が交付されています。

リサイクル困難だった鉛付きロープを分別・リサイクルする新技術を開発

苫小牧プラ・ファクトリーは2022年7月に開設以来、全道の漁業者から排出される廃漁網を回収し、様々な製品の原料となる樹脂ペレットにリサイクルする事業を展開してきました。
その事業を進める中で、漁業者の方々から「漁網以外も回収してほしい」という声が多数あがってきました。
なかでも要望の強かった鉛付きロープについては、鉛とロープに分別する技術や鉛の処理に専門技術と設備が必要となることから、これまでリサイクル処理を行うことが非常に困難でした。
そのため、鉛付きロープの分別・処理に関する新技術の開発に着手しました。

北海道の漁業者と海を守るために

鉛付きロープの多くは刺し網と呼ばれる漁法で使われるもので、上部に浮きがついて下部の鉛(重り)で沈めて使うものです。この鉛付きロープの多くが、現状行き場がなく漁港や浜に積み上げられています。
弊社は漁業者の要望に応え、また北海道の海を守りたいという理念からこの事業参入を決定。新技術を開発することになりました。
またこの事業は、産業廃棄物処理事業振興財団の助成対象事業として選定され、助成金も交付されています。

苫小牧プラ・ファクトリー 熊谷知哉
苫小牧プラ・ファクトリーは漁網のリサイクルを行っていますが、『海のリサイクル推進部』の名前の通り、漁網だけではなく様々な海に関わるリサイクルを行い、漁業者に寄り添い、漁業者と一緒に海を守っていこうということが私たちの本分だと思っています。ですから、今回の新事業についてもひとつの通過点と捉えています。最終目標は『海のリサイクルのことなら鈴木商会に』という形を作ることだと思っています。