当社のEZOECOロゴ制作に携わった肉ソン大統領こと阿野洋介さんは、
それ以降リサイクルの仕事に興味津々。
そんな阿野さんが当社の石狩事業所を突撃訪問!
担当者とともに事業所内を巡ると、驚きの発見が続々。
阿野さんの目線から見たリサイクルのすごさとは?連載形式でお届けします!
【阿野洋介氏プロフィール】
長崎県出身。北海道が好き過ぎて北海道に移住。北海道の「面白い」を作るべく活動中。
「北海道肉ソン大統領」「ホッカイドット」などのブランドを立ち上げ様々な道内企業とのコラボレーションや商品開発を行う。当社の「EZOECO」ロゴも同氏が制作。
テンポが良く人を楽しませるトークが定評を受け、ラジオ番組のメインパーソナリティーも担当している。
第1回 ELV編 阿野さん×工場長
阿野さん:おお!これはまたすごい量の車ですね!
工場長:ここ石狩では、月に約600台、年間で約7000台の廃車をリサイクル処理しています。ここで処理するほとんどは、北海道内で廃車になったクルマたちです。
阿野さん:北海道はクルマ社会だから、ここまで多くのクルマが出てくるのも納得です…
工場長:廃車といってもエンジンをはじめとした部品はまだまだ使えるものが実はとても多くて、廃車も立派な資源の集合体なんです。なのでその部品を丁寧に分解していきます。
が、その前に!クルマならではの前処理の工程が必要です。
阿野さん:どんな処理なんですか?
工場長:クルマにはエアバッグが搭載されていますが、この破裂処理や、カーエアコンに使われるフロンガスの回収、残っているガソリンやオイルの抜き取りなど、環境と安全に配慮した状態まで徹底的に前処理をしたうえで、作業を始めているんです。
阿野さん:エアバッグを爆発させるための専用の機械もあるんですか!?すごい!
工場長:こうした前処理を踏まえて、クルマをリサイクルする次のステップに移ります。
前処理した後のクルマの解体・分解です。
阿野さん:今まさに分解している最中ですね。
阿野さん:ほえー…
工場長:部品は丁寧に取り外して、次の工程に回します。部品はまだまだ使えるものや希少性が高いものもありますので、より付加価値をつけるためにここで細かくメンテナンスをおこなっているんです。
阿野さん:これはまた社員さんたちの職人技が光りますね!
工場長:ここでメンテナンスを行った部品は、1点1点バーコードによって在庫管理を行い、いつでもお客様に迅速にお届けできるようシステム化しています。ミラーの右と左もきちんと目視で判断できるようにするなど、システム面だけでなく経験から積みあげてきた在庫管理も特徴ですね。
阿野さん:細かいパーツごとに仕分けられていますね。プラモデルの工場みたいです。
工場長:こうした過程を踏まえた部品は、主にネットで販売をおこなっていますが、最近は海外のバイヤーさんからのお問い合わせもとても多くなっているんですよ。
今あそこで作業している車の部品は、チリへ行く予定です。今日はマレーシアに送る部品も作業をしているはずです。日本のクルマは、部品も含めてやはり海外での人気や信頼性が絶大です。
阿野さん:チリですか!?もはや商社ですね!
工場長:ボディなど資源になるものは、同じ敷地内にある当社のリサイクル工場に運んで、再資源化しています。また最近は、エアバッグやガラスなどを使った新たな商品の開発なども検討しているところです。
阿野さん:解体だけでなく、その後の資源リサイクル工程まで鈴木商会の中で完結できるということか。鈴木商会ならではですね。その先の取り組みも楽しみです!!
工場見学後の感想…「リサイクルは地球全体で回すもの」
阿野さん:そもそもクルマというものが、これほど細かくリサイクルできているんだということを初めて知りました。それはここで働く皆さんの、毎日のお仕事があってこそなんですね。
海外のバイヤーさんからのニーズにも対応しているのを目の前で見て、これはもはや商社!と思いましたし、そういう意味では皆さんのやっている仕事を通して、リサイクルは地球全体で回すものなんだな、と実感しました。
お客様に商品を間違えずに迅速に届けるための仕組みづくりを、現場の皆さんの工夫で行っているのもすごいことだと思います!