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2021/05/10
【事業紹介】 「資源リサイクル事業」のMISSION ~前編~

当社がおこなっている「資源リサイクル事業」。リサイクルは現代社会に欠かせないものとなっていますが、ではもしリサイクルが無かったら自然環境はどうなってしまうのか!?当社は社会に対してどんな役割を果たしているのか!?

当社が担うMISSION(使命)を、資源リサイクル事業を代表する社員にきいてみました!

資源リサイクル事業を代表するのはこちらの2名、CさんとSさんです。当社の意外な歴史と共に語られる使命とは!?

左:Cさん 右:Sさん

資源リサイクル事業のMISSION(使命)とは、リサイクルを通して社会貢献をすること

この使命というのは、鈴木商会の歴史の中で創出されてきたものです。そもそも当社は産業廃棄物を集める会社ではなく、製鋼所に鉄スクラップを原料として収める「問屋」としての役割から始まった会社でした。

約70年前、鉄スクラップの回収を生業としている人々が、全道から室蘭市にある製鋼所へ鉄道などを利用してスクラップを納入していました。当社はそのような人々と、鉄スクラップを溶かして使う製鋼所の仲介役として室蘭市で事業を開始しています。

その後時代とともにその役割は徐々に変化していき、鉄スクラップを当社の敷地で切断したり加工したりするなど、少しでも資源を増やせるように工夫していった結果、今の多様な事業が生まれてきました。

今でこそ「リサイクル」という言葉を誰でも知っていますが、当時はそのような概念はほとんど普及していませんでした。そんな中、事業活動として自然とリサイクル活動をしてきたのが私たち鈴木商会の歴史です。リサイクルが社会的に注目されるようになった今、私たちの仕事の価値が増すとともに、強い「使命」として責任を感じています。

その使命は日常生活にどんなふうに影響しているの?

私たちは金属に付随する、身の回りのものの資源循環に携わっています。つまり循環させた資源の分だけ地下資源を掘り出さくても良くなり、皆さんの周りにある山や海を守るということにも繋がっていくのです。

例えばビルを建てる際に必要な鉄筋を作るために鉄鉱石の採取・加工から始めようとすると、鉱石を掘り出すために山を切り崩すことや、鉱石を加工する過程で二酸化炭素が排出されること等は避けられません。また、鉄鉱石に含まれる成分は酸化しているので、加工をする際に大きなエネルギーを必要とします。

それに比べて鉄スクラップを原料として鉄筋を作る場合は、電気で鉄スクラップを溶かすため、二酸化炭素や汚染物質の排出量も少なく、エネルギーも小さくて済みます。鉄スクラップ(捨てられるはずだったもの)を「リサイクルされる資源」とすることが、環境問題を改善することに繋がるのです。

もしリサイクルしなかったらどうなるの?

有限である資源が消費され続けるだけではなく、廃棄物の埋め立て地が足りなくなるという問題も深刻化することでしょう。不法投棄も増えてしまうかもしれません。

私たちは様々な廃棄物から有用な金属資源を回収していますが、残念ながら資源循環できないものもあります。それらは適切な方法で処分するのはもちろんのこと、できる限り処分するものが削減されるように努めています。

例えば自動車を廃棄する際、カーシュレッダーという設備で細かくし、磁石で鉄を仕分けていきます。しかしどうしてもシートなどの内装材やプラスチック製のバンパー等、金属以外のものも出てきてしまいます。ここで私たちは業界を挙げて「これらも資源にできないか」ということに取り組んでいます。
また私たちは廃タイヤの燃料化など、いわゆるサーマルリサイクルも実施しています。
※サーマルリサイクル:廃棄物を単に焼却処理せず、焼却の際に発生する熱エネルギーを回収・利用すること。

後編へ続く……